銀行からはお金よりも情報を引き出す

 銀行はお金のタンクであると同時に、情報のタンクでもあります。ちょっとした盛り場にも金融機関が進出していることは、ご存知でしょう。念のために調べてみると、本店だけで一一五〇。内訳は、都市銀行一三、地方銀行六三、信託銀行七、長期信用銀行三、相互銀行七一、商工中金一、信用金庫四六二、信用組合四八三、労働金庫四七ということになります。
 さらに、これらの支店となると、実に二万七二四店にもなります。
 このほかに庶民にかかわり合いの深い郵便局が全国に二万二七四六。低利の住宅ローンでお馴染みの住宅金融公庫などをいれますと、たいへんな数にのぼります。全国のラーメン屋さんやガソリンスタンドの数と匹敵するといわれるゆえんです。
 金融機関は全国にこれだけの情報ネットワークを持っているのです。しかも、都銀クラスになると、国内ばかりでなく、全世界を相手としているのですから、門外漢には想像もつかないほどの情報収集力があります。そこにストックされている情報の量と質は、まさに超一級であるといってよいでしょう。一方、ローカルの地銀、相銀は、その地域に関しては緻密な情報を集積しています。

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 新製品開発のための資金が必要となったとき、企業がまっ先に駆け込むのは銀行です。銀行には最新の企業情報が刻々と入っているといってもよいのです。
 あなたが銀行と親密なつき合い方をしていれば、こうした情報を自分のために活用することができます。株式投資に例をとれば、
 「A社はもうすぐ二割無償がありますよ」
 「B社の株が来月はおそらく急騰するでしょう」
 そういった情報を証券会社よりも早く察知できます。
 銀行には担保物件の処理という仕事があります。融資先からとった担保は、相手が倒産するような場合は別として、単に業績が悪化したという場合は、内々で処理して債権の回収を図ります。つまり、担保物件をコネのある会社や個人に直接勧めたり、斡旋を依頼したりするケースが多い、ということです。だから、あなたに次のような電話が入ることも考えられます。
 「お宅さまでは、たしかマイホームの土地をお探しでしたね。ちょうど適当なところが売りに出ていますから、もしよろしければお世話いたしましょう」
 もちろん、どんな客にもというわけではありません。銀行にとって何らかの形で大きなメリットを持っている人に限られます。
 「どうも売り上げが伸びなくて困る。どこが原因かさっぱりわからない。どうしたものだろう」
 こんな悩みを持つ商店主の方にも銀行は力を貨してくれるはずです。銀行の調査部や経営相談所には、優秀な人材が配属されています。有能なテクノクラート、スペシャリストを揃えています。万能のコンサルタントチームといってもよいでしょう。
 ここに相談をもちかけるのです。コンサルト料も無料。いうなれば、あなたの弁護士、公認会計士、中小企業診断士、労務管理士などが常駐しているわけです。
 ほかにも、金融機関が主催するセミナーや研修会があり、無料か格安で参加できます。主婦に身近な暮らしの問題を解説したパソフレットや資料も無料で配布しています。

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